スペインでの買い物は、ただの日常の一コマではありません。それは、新しい文化との出会いであり、地元の味や生活を知る貴重な機会です。この記事では、スペインのスーパーでの買い物をもっと楽しく、そして効率的にするための秘訣を紹介します。地元の人々が日々訪れるスーパーで何を買えばいいのか、どのように買い物すればより地元の人々と同じように楽しめるのか。スペインでの買い物が初めての方も、もっと深く地元を知りたい方も、この記事を読むことで、スペインのスーパーでの買い物が新たな発見と喜びに満ちた体験に変わります。
日本とスペインのスーパーマーケットの違い
日本とスペインのスーパーマーケットの違いですが、商品の種類、店舗のレイアウト、営業時間、そして買い物客の行動様式において大きな違いがあります。
商品の種類
日本のスーパーマーケットでは、新鮮な魚介類や日本特有の調味料、加工食品が豊富に取り揃えられています。一方、スペインでは、生鮮食品の品揃えが豊富で、特にオリーブオイルやハム、チーズなど地中海料理に欠かせない食材が目立ちます。
店舗のレイアウト
日本のスーパーマーケットは、狭いスペースを効率的に利用して商品を密集させて陳列していることが多いです。スペインのスーパーマーケットは、広々としており、特に生鮮食品のセクションが広く取られています。
営業時間
マドリードでスーパーの営業時間は日本と変わりがなく朝10:00くらいから21:00までと夜遅くまで開いているスーパーが多いです。24hスーパーもあるので夜遅くに食材の買い物をする事が可能です。ただし、深夜のアルコール販売はされていません。また、深夜の買い物は帰り道など不安な面もあるのでまとめ買いをするなら日中や夕方がおすすめです。
スペインで人気のスーパーマーケットチェーン
スペインで買い物をする際に訪れることができる主要なスーパーマーケットには、以下のような店舗があります。マドリード市内に複数の店舗があり、主に見かける店舗は以下の5つです。
Mercadona(メルカドナ)
スペイン全土に店舗を持つ最大のスーパーマーケットチェーンの一つ。緑色の看板が目印で食品から日用品まで幅広い商品を取り扱っており、価格も手頃で品質が高いと評判です。自社ブランドのコスメはお手頃でかつクオリティが高いのでリピート買いする商品も沢山あります。店内の「メルカドナ〜」と流れるショップソングも印象的なお店。
営業時間:9:00~ 21:30(祝日は一部変更あり)
Carrefour(カリフール)
フランス発の国際的なスーパーマーケットチェーンで、スペインにも多数の店舗があります。食品から家電製品、衣類まで、非常に多岐にわたる商品を扱っています。24時間カリフールのお店もあるので劇場や映画館へ行った帰り道にちょっとした買い物をする時も便利です。
営業時間:8:30~ 21:00 ※22:00閉店店舗もあり(祝日は一部変更あり)
Lidl(リドル)
ドイツ発のディスカウントスーパーマーケットで、スペイン全土に店舗を展開しています。とにかく価格が非常にリーズナブルで、品質の良い商品を多く取り揃えてあります。特売商品やアジアン食材もたまに取り扱っているので定期的にいくと新しい商品を見つけ出す事ができます。
営業時間:9:00~ 22:00(祝日は一部変更あり)
Aldi(アルディ)
Lidlと同じくドイツ発のディスカウントスーパーマーケットで、スペインにも進出しています。食品を中心に、日用品や季節商品なども扱っており、価格の安さが魅力です。ドイツのスーパーのため陳列方式はリーデルと近いです。
営業時間:10:00~ 22:00(祝日は一部変更あり)
DIA(ディア)
DIA(ディア)は、スペインに本拠を置く国際的なスーパーマーケットチェーンです。1979年にマドリードで設立され、低価格戦略に重点を置いており、主にヨーロッパと南アメリカで展開しています。主に食品や生活雑貨用品をあつかっていており価格は手頃ですが品揃えが他の店舗と比べ少ない印象。
営業時間:9:00~ 21:30 ※8:00開店店舗もあり(祝日は一部変更あり)
Alcampo(アルカンポ)
フランスの多国籍小売グループであるAuchan Retailの一部で、スペインにおける主要なスーパーマーケットおよびハイパーマーケットチェーンの一つです。Auchan Retailは1961年にフランスで設立され、現在では世界中に展開しています。Alcampoは1981年にスペインで最初の店舗を開店。食品から家電、衣料品に至るまで、幅広い商品を取り扱っています。郊外のアルカンポは品揃えも多く店舗も広いので週末に車で買い物に行くと便利です。もちろんマドリード市内にも複数店舗があります。
営業時間:9:00~ 22:00 ※8:00開店店舗もあり(祝日は一部変更あり)
El Corte Inglés(エル コルテ イングレス)
スペイン最大のデパートチェーンですが、食品を扱うスーパーマーケット部門もあります。高品質な商品を多く取り揃えており、少し高級な商品を探している場合におすすめです。Sol(ソル)Goya(ゴヤ)Nuevos Ministerios(ヌエボスミニステリオス)など好立地にあるため寄る際にも便利。洋服やコスメの他、家電製品の販売もしているのでウィンドーショッピングにもおすすめです。
営業時間:11:00~ 21:00(祝日は一部変更あり)
スぺインの地元食材で自炊をしたいと思ったら、メルカドーナで新鮮な野菜や肉を買い、カルフールで調味料を探したりします。予算を抑えるなら、アルディやリドルで日用品を購入しています。また特別な物を探すときはエル・コルテ・イングレスでスペインワインやチーズを選ぶのもおすすめです。
スペインでの買い物体験
スペインでの買い物は、地元の市場で新鮮な食材を選ぶ楽しみや最新トレンドの発見など、多様な体験が可能です。スペインは、地中海沿岸の温暖な気候に恵まれ、豊富な海の幸や新鮮な野菜、果物が手に入ります。
また、スペイン各地には、独自の文化や伝統が息づいており、買い物では、これらの地元の特色を生かした食材を見つけることができます。
エルコルテイングレスの各食材コーナーを一部ご紹介します。
魚屋はペスカデリアと言います。
氷の上に並べられた鮮魚は好きな大きさに合わせて購入する事ができ、料理の内容によってさばいてくれます。
魚屋さんと会話しながらお買い物が楽しい場所です。
肉屋はカルニセリアと言います。
沢山の種類のお肉の中から同じく料理に合わせて好きな大きさに合わせて購入する事ができます。
肉屋さんとも楽しく会話しながらお買い物ができます。
生ハムもカットして購入
チーズもカウンターで
アジアン食材も
それぞれチルドコーナーで予めカットされた商品もあるので予算に合わせて購入が可能です。
次に買い物体験はエルコルテイングレスの買い物をしてみたのでご紹介します。
入口はEndrada(エントラダ)
各コーナーに整理券があるので買いたい物を選択(ここでは果物)
伝言板にNoが出てくるので自分の順番が来たら欲しいものを伝えて購入
好きな量を自分の好みで選ぶならこちら
アボカドを2つ購入してみました。ちなみにアボカドはフルーツの欄にあります。
画像で選択するとサイドからバーコードが出てくるので袋に添付
スペインのスーパーでの支払い方法について
スペインのスーパーでは、現金、デビットカード、クレジットカード、多様な支払い方法があります。
そして最近ではセルフレジもあり、複数の支払い方法が一般的に受け入れられています。消費者の利便性を高めるため、スペインでは、消費者の購買体験をスムーズにし、より便利にするために、さまざまな支払い方法が導入されています。特に、観光客が多い地域では、国際的なクレジットカードやデビットカードの受け入れが一般的です。また、スマートフォンを使用したコンタクトレス支払いの普及により、より迅速かつ安全な取引が可能になっています。
有人レジが混んでいるので今回はセルフレジにチャレンジ
セルフレジはエルコルテイングレスの場合クレジットカード払いのみです
左に商品、バーコードをスキャンしたら右に商品を置きます
グレーのFINARIZAR Y PAGAR(支払い)のボタンを押します
購入点数を確認。合っていたら「Si=はい」のボタン。※今回は2点購入
右端に各支払い方法があるので銀行カード(Tarjeta de bancaria )を選択
クレジットカードを機械の上に置いて確認ができるまで待機
決済が終わるとレシートが手前から出てくるので商品を受け取って終了
出口SALIDA(サリダ)から出てお買い物はおしまい
まとめ
いかがでしたしょうか。スペインでは観光地巡りをするのが旅の楽しみでもありますが普段の生活体験をしてみるのも旅行先での想い出になると思います。地元の人たちが働くスーパーで挨拶をしたり会話を楽しんでみるのも良いですね。
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